6 遵守事項

 ホームレス猫の場合

 【飼育管理について】

(1)ホームレス猫の面倒を見ようという人は,できるだけグループや集団で役割分担しながら活動し,代表者を決める等責任の所在を明らかにして,世話をする人が孤立しない様に,周辺住民の理解を求めるよう心がけること。

(2)エサ場は,周辺住民の一般生活上支障のない場所を決めて,そこの場所以外ではエサを与えをいこと。また,エサは決められた時間に食べきれるだけの量を与え,食べ終るのを待ってから回収,清掃を実施し,常に清潔を心がけること。置きエサは,周辺住民の迷惑になるので絶対にやめること。

(3)エサや水は健康維持を考えて充分配慮すること。
●(例)牛乳は,軟便につながることが多いです。
ねり製品ばかりをやらないようにしましょう。

(4)エサ場周辺の排泄しやすい場所に猫用のトイレ若しくはそれに準ずる物あるいは場所を設置し,そこで排泄するようにしむけ,速やかに始末するように心がけること。

(5)猫用トイレ以外の場所のフンも,エサを与えた結果として片付けるように心がけること。
●猫のフンだけに限らず,周辺環境の美化に努めましょう。
●他人の土地のフンについても,連絡通報があれば快く回収,清掃して,周辺住民との円満な付き合いができるよう努力しましょう。

(6)庭や近所の立ち木が傷つけられるのを防ぐために,ジュウタンを裏返しにしたものやツメとぎ板になるものを用意するよう心がけること。

(7)食物を充分に与えて生ゴミ等を「アサル」ことのないように飼育すること。

 【健康管理について】

(1)ホームレス猫の面倒を見ようという人は,今以上に頭数が増えないように必ず不妊去勢手術を実施し,首輪やリボン,ペインティング等の目印を付けて終生世話をすること。
●不妊去勢手術のメリットを充分に理解した上で繁殖制限の措置を行いましょう。

(2)手術のために捕まえることが困難な場合は,獣医師,動物愛護団体・保健所等に問い合わせて助言を求めること。

(3)猫が病気や負傷をしている場合は,獣医師若しくは保健所と相談し・責任をもって対応すること。
●治癒困難な場合は,安楽死処置もやむを得ません。

(4)伝染病や寄生虫等の予防,健康保持のため必要な措置を行うこと。

 【その他】

(1)猫が侵入するのに好ましくない場所(砂場,芝生等)に関しては,侵入防止等の方法を試みること。